フルサイズへの憧れ

フルサイズがaps-cよりボケやすいのは本当? ボケの違いを実写比較&解説!

フルサイズがaps-cよりボケやすいのは本当? ボケの違いを実写比較&解説!

「フルサイズがよくボケると聞きますが、フルサイズとaps-cではボケの量は本当に変わるのでしょうか?」

上記の疑問に答えますね!

同じ画角・レンズ距離だとフルサイズの方がボケやすい。

センサーサイズが大きい分、より望遠・被写体に近付けて撮るので自然にボケやすくなります。

今回、フルサイズとaps-cのボケの違いについて実写比較しつつ、以下の内容でお話ししますね▼

本記事の内容

・同じ画角・距離だとボケやすい理由
・3つの条件で実写比較
・フルサイズがよくボケる訳ではない。

ことり

本当にフルサイズがボケやすいのかを実写比較した上で説明するよ!

3分程度の内容なのでフルサイズのボケ量が気になる方は好きな所だけをタップして参考にしてみて下さい。

結論、同じ画角・同じ距離だとフルサイズの方がボケやすい!

同じ画角・同じレンズ距離(焦点距離)だとaps-c機よりフルサイズ機の方がボケやすい。

フルサイズはセンサーサイズが大きい分、より望遠・被写体に近づくので自然にボケやすくなるのです。

イラストだと以下の感じ▼

フルサイズの方がaps-cよりレンズ距離が1.5-1.6倍大きく、望遠側になるので断然ボケやすくなる。

また、広角側だと被写体に近づく為、自然にボケやすくなります

同じ画角で撮ろうとすると、自然にフルサイズの方がaps-cよりボケやすくなるのです。

同じ画角・レンズ距離ではない場合、フルサイズ機がボケやすいとは限りません。

フルサイズ機とaps-c機でボケの違いを実写比較!

次にNikonのフルサイズとaps-c機のボケの違いを以下3つの条件で比較します▼

被写体が同じ場所・同じ画角の場合。
フルサイズにaps-cレンズをつけた場合。

上から見ていきましょう。

被写体と同じ場所・画角の場合。

最初に同じ場所・同じ画角の場合で比較しましょう。

イメージは以下の感じ。

奥の菜の花にピントを合わせた状態。

実際に以下2枚並べて見ましょう▼

フルサイズ機(写真上 レンズ距離210㎜ F値5.3) aps-c機(写真下 レンズ距離125㎜ F値5.0)
使用レンズ

・フルサイズ
=AF-P NIKKOR 70-300mm 4.5-5.6E
・aps-c
=AF-S NIKKOR 55-300mm 4.5-5.6G

見た感じフルサイズの方がボケの量が多く、ボケ具合に違いが出ていますね。

さらにボケの部分(列車の部分)を拡大して見ましょう▼

拡大してもフルサイズの方がボケの量が多いことがわかります。

フルサイズの方がaps-cより望遠で撮ったことでボケの量が多くなりました。

望遠側に写すことで自然にボケやすくなる性質があります。

フルサイズはセンサーサイズが大きい分、aps-cと同じ場所・同じ画角で撮ろうとするとより望遠になるのでボケやすくなる。

aps-c機で望遠側に伸ばすと?

逆にaps-c機を望遠側に伸ばした別の写真を以下比較しましょう▼

フルサイズ-aps-c-ボケの違い-aps-cレンズを望遠に伸ばした場合作例
aps-c機(写真上 レンズ距離185㎜ F値5.0) フルサイズ機(写真下 レンズ距離240㎜ F値5.6)

※離れてからの撮影なので構図・ピントの合わせる場所は違います。

見た感じaps-cもボケの量が増えた気がしますが、フルサイズの方がややボケの量が多い気がします。

さらにボケの部分(列車の部分)を拡大してみましょう▼

aps-c機もボケ量が増えたものの、レンズ距離の違いからフルサイズの方がややボケの量が多い。

しかし、aps-cも望遠側に伸ばせば自然にボケやすくなります。

決してフルサイズがボケやすいではなく、望遠側に伸ばせばボケやすくなる仕組みです。

被写体が同じ距離の場合。

次に被写体の同じレンズ距離の場合で比較しますね。

イメージは以下の感じ▼

ぬいぐるみにピントを合わせた状態。

aps-c機はフルサイズより画角が1.5倍望遠なので、aps-c機は被写体より遠く、フルサイズ機は被写体に近づけた状態で撮ります。

実際に以下2枚を並べて見ましょう▼

aps-c機(写真上) フルサイズ機(写真下) 両方ともレンズ距離70㎜ F値4.5
使用レンズ

・フルサイズ
=AF-P NIKKOR 70-300mm 4.5-5.6E
・aps-c
=AF-S NIKKOR 55-300mm 4.5-5.6G

若干、フルサイズの方がボケの量が多いですね。

ボケの部分(金網部分)を以下拡大して並べて見ましょう▼

拡大するとフルサイズの方が金網部分のボケ量がやや多いことがわかります。

上記の違いは被写体に近づけたことによる現像です。

決してフルサイズではなく、レンズの特性上、被写体に近付ければボケが大きくなる性質があります。

フルサイズはセンサーサイズが大きい分、aps-cと同じ距離で撮ろうとすると被写体に近づくのでボケやすくなる。

フルサイズにaps-cレンズをつけた場合。

次にフルサイズにaps-cをつけた場合で比較しますね。

撮影イメージは以下の感じ▼

手前の桜にピントを合わせた状態。

実際に以下2枚を並べてみましょう▼

・フルサイズにaps-cレンズ(写真上)・aps-c機(写真下) 両方ともレンズ距離55㎜ F値5.6
使用レンズ

・フルサイズ・aps-c
AF-P NIKKOR 18-55mm 3.5-5.6G(aps-c専用)

見た感じボケの量は変わりませんね。

さらにボケの部分(列車の部分)を拡大して、以下並べてみましょう▼

拡大してもやはり、ボケの量は両方とも変わりませんね。

フルサイズにaps-cレンズをつけると、写る範囲(画角)はaps-c機と同じになるのでボケ量は変わらないのです。

※ちなみに明るさ・切り取る理由などについては「フルサイズにaps-cレンズをつけるとどうなるの?互換性・画角・画素数・色合いは??」の記事に詳しく書いてあります。

フルサイズ=よくボケる訳ではない。

フルサイズ機=よくボケると勘違いする方も結構います。

フルサイズはセンサーサイズが大きい分、同じ画角で撮ろうとすると被写体に近付けたり、より望遠で撮るのでボケやすくなるのです。

フルサイズ=よくボケる訳ではなく、フルサイズの方がaps-cよりボケやすいと言うこと。

ことり

フルサイズが良くボケる訳ではないんだよ!
撮影条件によりボケ量が変わらなくなることもあるよ!

初心者にボケ量の違いは分からない。

一般的にフルサイズがボケやすいと言われますが、初心者にボケ量の違いは分かりません。

ボケの違いは説明しない限りわからないからです。

また、フルサイズ機とaps-c機の両方を使用しない限りボケの違いを実感しません。

正直、パッと見てもボケ違いが分からないし、両方使ってからボケの違いがようやく分かるところ。

『フルサイズとaps-c』ボケの違いについての実写比較&解説! まとめ

今回、フルサイズとaps-cでボケの違いについてお話ししました。

最後に大事なポイントを以下4つおさらいしますね▼

今回のポイント

①同じ画角・同じ距離だとフルサイズの方がボケやすい。
→より望遠・被写体に近付けて撮る為。
②aps-cも望遠側に伸ばせば、ボケの量は自然に多くなる。
→望遠に伸ばせばボケの量は多くなる仕組み。
③フルサイズにaps-cレンズをつけるとボケの量は変わらない。
→画角がaps-cと同じになる為。
④初心者にボケの違いはわからない。
→説明しないと違いはわからない為。

フルサイズが良くボケるではなく、あくまでもボケやすいと言うこと。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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ABOUT ME
ことり
主に首都圏内の鉄道風景撮影地の情報を発信! 2015年一眼レフカメラを購入したのがきっかけで鉄道撮影を開始。 2015年当初は記憶写真→2016年に編成写真に移る→2017年に鉄道風景に移る→2019年11月に一度、撮影活動を休止期間を経て現在に至る。